| 武田邦彦「環境問題はなぜウソがまかり通るのか2」 |
先に掲載した反・地球温暖化の代表格の先生の本で、久々新刊書を買ってしまった。¥1,000.である。まあよしとしよう。 世の中には地球温暖化に関して3つの立場があることがわかった。 1.CO2地球温暖化プロパガンダ論者 2.CO2地球温暖化反プロパガンダ論者 3.地球温暖化懐疑論者
武田先生は2である。 NHKやテレビ朝日やアル・ゴアは1である。 3は複数の立場があり研究も進んでいない気配である。 1と2の違いはIPCCの研究が仮に正しいとして、現実的に評価するか、極端な例だけを拾い出し劇的シナリオを宣伝するかである。 全体的に言うと科学的にはよくわからないと言うのが正しい。なにしろIPCCは予測に関し恐るべき開きを持った数値を提示していると言うだけだからである。 個別の異常気象と地球温暖化の関係はさらに全くよくわからないということである。このためアル・ゴアの映画が間違いだらけとなってしまったわけである。 武田先生は、IPCCのシナリオのうち中間的な例の30年後のデータを下にいったい地球温暖化とはどんなことになるかということを書いているので、それほどエキセントリックなことを書いてはない。 もっとも有名な海面上昇は30年後に11cmで、京都議定書を履行しても、これが10.8cmになるに過ぎないと言うのが単純な結論である。いわゆる誤差の範囲内である。 11cmと言うのは日常的な海の干満よりはるかに低い値で、いわゆる誤差の範囲である。
武田先生が指摘するのは京都議定書がインチキだと言うことである。そのインチキに引っかかったのは世界中で日本だけだということだ。 ヨーロッパなどははじめからマイナスからのスタートだった。アメリカはゴアが署名する前に、議定書に批准できない法律を可決していた。発展途上国は免除された。日本はオイル・ショックのため省エネが進んでいて削減などできるはずがなかった。 このため、環境省が前提が誤っている運動にマスコミなどを駆り立てた。チームマイナス6%とというのはそういう官製国民運動だ。
他にいろいろ書いてあるが、あとはNHKやテレビ朝日のように悲観的シナリオを採用する場合先に石油が枯渇するだろうからそのシナリオはありえないということである。 これらはICCPの立論に基づいたものなので、武田先生は地球温暖化は否定していないのである。
武田先生のまとめは次の通りである 1.1980年代から地球の温暖化は進んでいる。 2.その前の30年間、地球は寒冷化していた。 3.そのときにも二酸化炭素は増加していた。 4.IPCCは人為的な二酸化炭素放出が温暖化の原因だと分析した。 5.事実を整理すると、気温が上がるのが先で二酸化炭素はその結果として増加したと考えられる。 6.IPCCは地球温暖化について警告を発する機関だから若干オーバーに言うのは仕方ない。しかし、学者の集団だから事実には基づいている。 7.地球温暖化がもたらす未来予測はいくら議論しても決着しない。現代の科学ではわからないことを言っているからだ。 8.わからないものはわからない。 「環境問題はなぜウソばかりまかり通るのか」洋泉社、2007年月、p147
その他あらゆるエコロジー活動にいちゃもんをつけるのはたいてい非科学だからである。つまりプラスチックやセルロースのような高度な物質をもっと単純な物質に変えて再利用しようとすると、高度な物質を単純に燃やすより、大きなエネルギーが必要だと言うことである。考えれば当たり前である。バイオマスも例外ではないと言う話である。 それより、食料を燃料にする方がはるかに文明にとって問題なのは考えなくても当たり前である。
何でこの数年東京はクソ暑いのだという実感は、それでも地球温暖化論に逃げたい気持ちにさせる。単にそれだけでマスコミはいちいち地球温暖化を検証もせずに持ち出すなというのが反プロパガンダ主義である。
温暖化懐疑論はもっと難しい。武田先生はホームページでは太陽説を取っているが本ではざっとしか読んでないのであれだが、前面には出していない。
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