Someday never comes
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Googleノートブック また新しいGoogleのサービスが!?
Googleノートブックサイトへ
 クリックして頂戴。
Googleアカウントが必要。
ノートブックはこの前レポートしたDocs&Spreadsheetsとは違うサービス。
ブラウザにプラグインとして組み込み、ブラウザ上のコンテンツをWEBアカウント上のノートブックに保存するサービスで、共有付箋サービスみたいなもののようだ。IE、Firefox両方に対応している。

たとえば、ここでよくやっているようにYoutube、Wikipedia(しばしば日米)、歌詞サイト、その他サイトを巡回してひとつの記事を作るときコピペでは間に合わないので、テキストエディターを開いておいてそこにコピペしてブログ書き込み欄に再度コピペしなおすという作業をしてきた。これは実話だし、WEB上の情報収集なら他の場合でも似たようであろう。

まあ、それがノートブックで簡単に出来るのは確実。
ノートブックは
1.ブラウザのサブ機能として
2.Googleアカウント上のWEBサービスとして
両方連携して機能するのが特徴。これもパソコンにソフトもないし保存もしないというGoogleのPCをただのプラットフォームに使うと言う、対MS戦略の考え方を反映していると思う。

Googleのサービスは素晴らしいが低機能だと重たいものも多い。Vista移行現象は何も起こっていないが、Vistaが動かせるPCならGoogleはもっといろんなことが出来るだろう。

ちょうどそのうちGoogleに接続できればなんでも出来る時代が来るかもしれない。恐ろしい戦いである。

テーマ:インターネットサービス - ジャンル:コンピュータ

書くことないけれど
満開になった桜をデジカメか携帯で一生懸命撮影する日本人いとおかし


Yahoo!地図情報ワイワイマップ 〜 これは面白いかもしれない
Yahoo!地図情報ワイワイマップ

http://waiwai.map.yahoo.co.jp/guide/index.html

ちゃんと調べてないが、要するに地図に勝手に情報を書き込めるサービス。閲覧は自由だし作成はYahoo!Japanアカウントとって登録するだけですぐ作成もできる。
公開レベルも変えられるし、公開にすれば勝手にスポットの着追加やコメントもたぶん加えられるというサービスだろう。
これはおもしろい。
地図サービスは大変ありがたかったのだが、スポットやランドマークが必ずしも判然としないことが多い。
プライベートにも使えるが、公開版でひどく偏った見方の地図というものも作れるんじゃまいか?グルメ系はあきらかに発想が貧困である。タモリなら坂地図を作るかもしれないし、僕なら都内楽器屋地図ならかなり作れる。たとえばある小説やコミックの場所がどこか地図というのも可能だろう。
YouTubeほどではないがユーザーが作るコンテンツとしてははやるかもしれない。

テーマ:インターネットサービス - ジャンル:コンピュータ

B.B.King 1968 TV Show Part 1


part2
http://www.youtube.com/watch?v=tBWcSc3nPow
B.B.Kingの古い映像はこれだけかも。詳細は不明。
Jazz寄りの演奏だけれど1968年のJazzはフリージャズの時代でそれを考えると懐古的なのがわかる。
キング・シリーズ その3

テーマ:YouTube動画 - ジャンル:音楽

Born Under A Bad Sign - Albert King 1981

アルバート・キング「ボーン・アンダー・ア・バッド・サイン」
普通クリームのカバーの方が有名な曲。
アルバート・キングは右利き用のギターをそのまま左で弾いていることでも有名。たぶん3キングの中で一番ロックに近いのは明らか。ファンキーな感じも持っているので、ブルースですという感じが少ない。
キング・シリーズ その2

テーマ:YouTube動画 - ジャンル:音楽

Have You Ever Loved A Woman - Freddie King live 1973

フレディー・キング「愛の経験」
クラプトンがカバーして有名な曲。
キング・シリーズ その1

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Such A Night - Dr. John with The Meters

ドクター・ジョン「サッチ・ア・ナイト」
プロフェッサー・ロングヘアの時と同じショーのようで、バッキングはミーターズ。プロフェッサー・ロングヘアに遠慮してかピアノは弾かずエレピしか弾かなかった様な感じがする。
「ザ・ラスト・ワルツ」のピアノの快演とはまた別なトロピカルな湿度の高い演奏。

テーマ:YouTube動画 - ジャンル:音楽

When I Paint My Masterpiece - Bob Dylan (1976-Hard Rain)

ボブ・ディラン「傑作を書くとき」(ハードレイン・ツアー1976)

テーマ:YouTube動画 - ジャンル:音楽

傑作を書くとき(小説)
 彼女とDVDを見ていた。もう半年あまり彼女と暮らしている。彼女はしょっちゅうDVDを借りては長い時間見ていた。その合間に、ポテチを食べたり、僕と話をした。映画やコメディーの5本に1本はとても面白かった。5本に3本は流れていても別に気にもならなかった。5本のうち最後の1本は僕の破壊衝動をかきたてるような内容だった。ぼくは一人暮らしをはじめてから2回テレビ受像機を破壊している。ギターも3本破壊している。それはピート・タウンゼントにはかなわないことだが、ソリッド・ボディーのエレクトリック・ギターを破壊するのは容易なことではないからだった。そのうち1回はギターでテレビを破壊した。彼女は僕のこの衝動を知らない。なぜなら彼女は陽気で優しく、くだらないDVDを見ている彼女の姿がひとつの心温まる映画のようだったからだったからだ。
 ぼくは、いくつものバンドを掛け持ちして音楽活動をしていたが、どれもパットしなかった。彼らの脳内には、上手い、そっくり、オリジナルという概念はあっても、聴く人の耳を喜ばすという観念はなかったからだ。
 ぼくは、もうそろそろ音楽なんか才能ないからやめようと思っていた。僕は人の耳を喜ばせたかったが、観客はチンパンジーのダンス方がお好みのようだったし。チンパンジーには悪いが。猿回しの弟子入りでもしようかなとテレビドラマを見て思ったりしていた。
 ぼくは、新しい曲の歌詞を今夜中に書かなければならなかった。いろいろ時間が取れずどうしても妙なタイムリミットが出来てしまったのだ。
 ぼくは彼女の姿を眺めながら、たくさんの歌詞を書いた。歌詞などは確率の問題で、たくさん書けば使えるものが出てくる可能性が高まる。しかし、その分自己嫌悪ももっと深まる。ぼくはタバコを買いに行くと言って散歩に出かけた。彼女はぐじょぐじょに泣いていたので、声を震わせながら、悪いけど牛乳切らしているからついでに買ってきたと言い、さらに大声で泣いた。女が死にそうだというそれだけの映画である。
 散歩は、足のためならず。
 散歩から帰ると、彼女は漫才のDVDを見ながらげらげら笑っていた。さっきの映画どうだったというというと、すごくよかった、と答えた。
 映画の女は死ぬが、残した子供が交通事故に会いそうになったとき現れて子供を救う姿を夫が見て、女が男に微笑むというエンディングだったそうだ。彼女は幽霊を信じるかと尋ねた。
 「君の幽霊ならどんな意味であれ信じるよ」と答えた。幽霊一般については何も意見がなかった。
 彼女はそれをプロポーズと勘違いし、ありがとうと言い、翌日婚姻届を提出した。
 その後彼女が妊娠するまで彼女はDVDを見、僕は新しい仕事について考え続けた。その間たくさんの詩を書いた。猿回しにはならなかった。傑作も書かなかった。そして子供が生まれた。猿みたいだった。
 それでいいじゃないか。

テーマ:自作小説 - ジャンル:小説・文学

Not Fade Away, Bo Diddly, Tipitina & Willy and the Hand Jive
Not Fade Away - Rolling Stones

ローリング・ストーンズ「ノット・フェイド・アウェイ」
1963年という古いのもあったが音が悪い。ブライアン・ジョーンズのハープすごいのだが。

Not Fade Away - Grateful Dead

グレートフル・デッド「ノット・フェイド・ウェイ〜ゴーイング・ダウン・ザ・ロード・フィーリング・バッド」
これはライブ・アルバムの「グレートフル・デッド」の音源に映像を付けたものでしかないけれど、僕がこの曲を覚えたのはこのアルバムなので非常に懐かしいし、演奏はとてもよい。

オリジナルはバディー・ホリー。いわゆるボ・デドリーというスタイルのリズム。ボ・デドリー自身がこのリズムを得意としたロックン・ロール時代のミュージシャン。セカンド・ラインつまりルンバのリズムをロックン・ロール・スタイル上でアレンジしたものである。

Bo Diddly - Bo Diddly

ボ・ディドリー「ボ・ディドリー」

Tiptina - Proffser Longhair with Meters

プロフェッサー・ロングヘア「ティピティーナ」
プロフェッサー・ロングヘアはドクター・ジョンの師匠に当たるニュー・オリンズのピアニスト。バッキングしているミーターズはのちのネビル・ブラザーズ。

クラプトンもカバーしているジョニー・オーティスの「ウィリー・アンド・ザ・ハンド・ジャイブ」も同じスタイルである。ていうかクラプトン、カバーじゃなくてそのまんまじゃないかという事実はクラプトン「461オーシャンブールバード」を聞いて頂戴。ちょっとショック。
Willy and the Hand Jive - Johnny Otis

ジョニー・オーティス「ウィーリー・アンド・ザ・ハンド・ジャイブ」

テーマ:YouTube動画 - ジャンル:音楽

Citizendium in USA as an alternative Wikipedia
Wikipediaは日本語版も含めて社会人の生活に不可欠のものになった。詳細については問題はあるものの基本的知識を確かめることにおいては確実に対応するもの地上にない。特に英語版の詳細さとかなりの正確さは驚くべきものである。
まあ僕は音楽ファンだから過去の事実を調べるのだが、そうだったのか!という記事で満載である。インターネットでの音楽情報の充実はいわゆる音楽ライターの地位を激変させたといっていいだろう。まあ英語が読めればの話だが。
サイエンスだったかネイチャーだったか忘れたが、英語版Wikipediaの正確さは、OED(オックスフォード・イングリッシュ・ディクショナリー)と肩を並べるものだそうだ。

しかしそれでも間違いやプライバシーの問題でゆれているようで、公開すればやがて誤りは訂正されると言う楽観主義を貫くのだと発言があったようだ。

その対抗馬としてCitizendiumが公開された(英語版のみ、記事もまだ1000件程度)。
http://en.citizendium.org/wiki/Main_Page
こちらは実名制で正確さを追及するという方針だそうだ。専門家が本気でCitizendiumに参加するようになれば、Wikipediaとは趣の異なるものになるかもしれない。

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ノット・フェイド・アウェイ(日記)
最初に書いたのは3月15日で15日間で20個小説?を書いてみた。できのよいものがいくつかあるが、明らかに限界が見えてきた。睡眠がひどい状態で、脳が四六時中活動しようと言うのをなだめるめるために書き始めただけである。この3日間かなり睡眠は正常に近づいていて、とくに書かなくてはと言う欲求もなくなった。最近は荒筋だけみたいなのしか書けない。ボツがものすごく多い。20個書いたが実際にはその3倍は書いている。小説がフィクションであることを強調するため性別や年齢などかなりでたらめに書いた。それから何も推測してもらいたくないのだが、僕は立派ではないかもしれないが普通の男である。女の気持ちなんかまったくわからない。もっと多人数出てくるものを書きたかったが、それにはちゃんと構想が必要である。20個の小説はほとんど書き直しや推敲をしていない。それがルールだったである。話の展開は書くまでわからない。もちろん村上春樹のひどい模倣だということはわかっている。小説を書いたのは、ブログのリアリティを問題にしたかったからだろうと思う。小説と言う形式、あるいは別にどんな形式でも言いのだが、それが内的自立性を持っていれば、リアリティというものから離れることが出来るのである。それは凡庸な人間が言うバーチャルとかフィクションとかいうのではない。ここに書かれているのが作り話であるが、作り話ではないものでは書けない何事かを書いているのだという点が重要なのだった。その何物かが事実や真実や善やそういう「実体」であることは必要はない。もっと刹那的なものでよいのである。何かリアルなものを信じている人は、幸いである。そういうものを信じるからお化けだの霊だのを見るのである。この世界には非常によく出来た作り話と出来の悪い作り話があるだけである。音楽をタイトルにしたのはテーマを考えるのがめんどくさいというかその能力がないためである。音楽の解釈では絶対にない。「オール・ユー・ニード・イズ・ラブ」だけ例外である。売春の話が一杯出てくるが、僕は買春をしたことはない。酒をよく飲む話が多いが僕は原則的に酒は飲まない。そのようにどちらも肯定も否定もしていない。どこかに書いたように、クレジットカードの出現で良心は不要になったのである。これは本当だと思う。つまりクレジットカードで破産する奴だけが悪人である。それがアメリカの価値とシステムを真に受けた日本の真実である。何かの価値についていえることはそれだけで、ほかに価値の基準はない。僕はニーチェの言うことは真実だと思うので躊躇はない。すべてはくだらない屑にすることは可能なのである。まあそれは女も同じだ。
これからも小説を書くことがあると思うけれど、15日間のように毎日書くというのはやめる。それは単に僕が信じられないほど飽きっぽいというだけの話である。しかしこの試みは気に入ったので削除しないつもりだ。
ユー・アー・ザ・サン・シャイン・オブ・マイ・ライフ(小説)
 心の影は次第に広がる。
 僕は僕の心の中に入り込み、その影と戦うことを決めた。心の中はとても退屈で、果てしなく続くあらゆる繰り返しの映像で満ち溢れていた。時折こころの持ち主の運命を変えかねない絶世の美女が彼に微笑みかけたりするのだけれど、こころはそれを何かそれに似た平凡な風景にすぐに置き換えた。こころは美しいものに魅入られるより、こころに隙が出来ることを避けているかのようだった。心の職人は心に何も起きなかったことにするべく、こてを取り出し、美しいもの、醜いもの、驚くこと、残酷なこと、すべてを灰色のパテで塗り固めた。
 そういうわけで僕は心の影を探すことが非常に難しかった。
 心の中では喫煙は絶対禁じられていて自動販売機なんかなかったが、その一方丸裸の女性がしばしば闊歩しており、何か間違っているような気がした。ぼくはその中の一人に尋ねた。
 「いい天気だね」馬鹿げた質問だった。
 その女の子は何も目して語らず、僕を誘惑するまなざしだけを残して消えてしまった。それと同時に心は激しく揺れた。どうもこの心の持ち主は、つまり僕なのだが、スケベでシャイだった。確かにそうだ。
 次の女の子に違う質問の仕方をしてみた。
 「いくらなら付き合ってくれるか」と。恥知らずだな。
 「消費税込みで1万8千円」と言った。それは非常に安かったが、そんなに安いのは何かわけがあると思った。彼女は気に入った新しいワンピースを買う値段を言ったのだった。彼女はもっと利潤のことを考えないのかと尋ねたら彼女はそういうことを考えると売春になると言った。それは正しい意見のようにも間違った意見のようにも聞こえた。ぼくは今度会ったらそのワンピースかってやるからどっかいけよと言うと、彼女は言った。
 「ばーか、どすけべオヤジ、気取ってんじゃないわよ」と。
 まあ、確かにそうであったので、心の世界は揺れ動くことはなかった。
 退屈の限りを尽くして、ぼくはその世界をくまなく歩きつくしたが、心の影なんてさっぱり見つからなかった。心の持ち主は何か勘違いをしているのだ。彼は、退屈だがとても健康な生活をしており、心の職人たちはまじめに仕事をしているのだ。
 声がしたので振り返ると、昔付き合った小枝子がいた。彼女は言った。
 「相変わらずね」と。
 たしかに彼女の言うとおり相変わらずだった。僕は冴えない人間であり、人を絶望のどん底に突き落とすことはない程度に無責任であり、しかも人並みにスケベで、もしすべての条件が同じなら美人を好んだ。条件がわからず、美人を好むのは勇気が言った。それはたぶん蜃気楼だと思っていたからだった。
 小枝子は、申し分なかったが、僕が一時期世界から本気で逃亡したくなって、1年ほど放浪生活をしたきり、離れ離れになった。
 放浪生活では、ホモのオヤジにだまされそうにもなれば、土砂降りの雨でずぶぬれになって泣いたこともあれば、食べものをくれたり、車に乗せてとんでもない山道を越えさせてくれる人や、一晩泊めてくれるとても親切な人たちにもであった。世界に中心はなく、小さな世界が点在しているだけだった。もちろんそれは放浪者の視点であり、その小さな世界にも心の影はあったのだろうけれど、それに気づくにはその頃は子供過ぎた。
 小枝子を捨てたつもりはなかった。小枝子自体ぼくに執着があるとは感じなかった。彼女はその頃は蜃気楼のようだった。小枝子は言った。
 「わたしはずっとあなたの心に住んでいるのだけれど気がつかなかったの?」と。特に明確な答えを期待しているようには聞こえない。
 「そんなことはないとおもうけれど」とぼくはいつものように曖昧に答えた。
 「ぼくはすっかり鈍い人間になって何も感じなくなったんだ。たぶん君も含めてね」と。
 彼女は言った。
 「あなたはすっかり勘違いしているの。あなたは全然鈍くなんかないわ。あなたはただ逃亡したきり本物の世界に戻って来れなくなっているだけなのよ」というと彼女は僕の手を引いて、行くべき道を歩み始めた。
 ぼくらはとても長く歩いた。のどが渇いたがコンビにも自動販売機もなかった。だいたいお金を持っていなかった。
 街はは途切れ始め、さびしいうち捨てられた家を横切りながら、僕らは果てしない塩の砂漠へ出た。彼女はなおも僕の手を引きゆっくり歩いた。僕の心の中で僕はのどがひりひり渇いた。水のためなら魂を売りたかったが、心のどこに魂があったかわからなかった。どうせならまずそれを探すべきだったと悔やんだ。やがて山のようなものが視界に入り、それは歩みにしたがってどんどん大きくなっていった。それは大きな門だった。
 その門にはこう書かれていた。
 「我解放さるべし」ととてつもない大きな字で。
 僕は彼女の手を引いてその大きな門の下をゆっくりくぐった。その門の下ではいろいろな音楽が鳴り響き心を奪われた。やっと門の外に出たと思うとそこは光に満ち溢れた緑の世界だった。
 僕は小高い丘の上で彼女の肩を抱きながら口笛を吹いた。口笛は下手だったが気にしないことにした。彼女も口笛を吹いた。彼女の口笛はとても上手く清らかだった。彼女の口笛に合わせて風が鳴った。それはもっとも静かな音楽だった。
 ぼくは太陽の温かい光に包まれ、彼女を強く抱きしめた。するとぼくはその心の旅から自然に帰還した。
 
 門の向こうの退屈な光景こそ心の影だった。影の世界は暗くなく灰色だった。影の中は安全を装った牢獄だった。ぼくは明るい世界で胸を弾ませることを恐れていた。
 僕は彼女を探した。彼女がいればぼくはもう恐れるものはないだろう。彼女は僕の心の太陽なのだから。

テーマ:自作小説 - ジャンル:小説・文学

Blowin' In The Wind - Stevie Wonder(by Bob Dylan)

スティービー・ワンダーによるボブ・ディランの「風に吹かれて」
最初のうち三拍子だかシャッフルだかよくわからない感じがよいし、ボブ・ディランより歌が上手い。

スティービー・ワンダーをCMに使ってみろ!インテル(INTEL)

テーマ:YouTube動画 - ジャンル:音楽

Google Docs & Spreadsheets!!
とうとうGoogleがワープロ・スプレッドシートのWEBサービスを始めた模様。Googleのアカウントがあればすぐ使える。Office互換でWEB上で書き込めるほか、ファイルのアップロード、ダウンロードも出来る。
http://docs.google.com/

これはJAVAとWEBサービスが出現したとき最初に誰でも最初に考えたことだろうけれどこれまで実現しなかったのが不思議である。
物理的認識として、ワープロやスプレッドシートのソフトはパソコンにあってそのファイルをたとえばメールで添付すると言う想像力のない考え方がまかり通ってきた。なぜならMicrosoftOfficeがあったからである。

しかし、高速回線でアクセスできればファイルどころかソフトもどこにあってもかまわないのである。

実際Microsoft自体もとはファイル管理ソフトのエクスプローラーを拡張する意味でインターネット・エクスプローラーとなずけたのだから、そうなって当然だし、率先してそうすべきだったのでわなかろうか?

ところでインテル(INTEL)のあの黒人差別のCMは世界の恥だから即刻やめて欲しい。あるいはBPOは即刻動くべきである。

テーマ:インターネットサービス - ジャンル:コンピュータ

Here Comes The Sun & Homeward Bound - Geoge Harrison & Paul Simon

ジョージ・ハリソン&ボール・サイモン「ヒア・カムズ・ザ・サン」&「ホームワード・バウンド」
とってもいいね!

テーマ:YouTube動画 - ジャンル:音楽

サムシング(小説)
 朝ジョギングをしていると、左目に何かが入った。立ち止まってしばたいたが、それは取れなかった。違和感はあるものの痛みはないので、とりあえず目をこするなどせず、そのままジョギングを続けた。ジョギングをしている間何か変だった。ものすごい乱視になったようだった。ものがひどく二重に見えた。さっきの奴のせいに違いなかった。しかししばらくすると慣れないでもなかった。家に帰ったら眼下に以降と思ったが日曜だった。明日眼下に行くことにした。
 薬屋に行き芽の洗浄液を買ってよく洗った。そいつは取れなかった。このまま死んでしまうような不安に襲われたわけではないのでなるべく気にしないようにした。
 缶ビールを飲んでそろそろ昼かと思い時計を見るとおかしかった。針がずれていた。軸はずれていなかった。ぼくは時計を見つめながらいろいろ考えた。右目で見たり左目でみたりして何が変なの比較したら、秒針が約6秒ずれて動いているのがわかった。
 それが困ったことなのかそうでないのかまた考えて見たが、結論としてたいしたことはないと判断した。何か困っても時計が遅れていたと弁解すればいいと思ったからだ。実際問題として、巨大なコンピュータシステムでもない限り6秒の違いというものは問題ではないだろう。ぼくはコンピュータの中に組み込まれているわけではないし。
 しかし6秒遅れているのではなかった。僕はジョギングで汗をかいたままそんなことを考えていたので、体が冷えくしゃみをした。
 くしゃみが起こる6秒前左目は、目を閉じていた。右目はくしゃみと同時に目を閉じた。頭の中がこんがらがった。ぼくは右目を閉じ左のほっぺたを引っぱたいた。すると自分の手が左のほっぺたを叩くのは見えたが、痛みはその6秒後にやってきた。ほぼ確実だ。左目は6秒前を見ている。
 この問題は医師に告げるべきではないだろうなと思った。マンがである。いやあるいは何とか症候群というものがあるのかもしれない。しかし普通右目でものを見ていることがわかったので、その確信さえ持っていれば日常生活に支障はなかった。左目で見て公道を歩いたり、運転したりすると致命的な場合があると思った。気をつけなくてはいけない。
 ぼくは1週間その微妙な予知能力をひそかに楽しんだが、大して面白くなかった。6秒というのは人の運命にはほとんど関係のない時間の単位だった。スポーツ選手にとっては大事だろうけれど。だんだん慣れてそういうものだと思いほとんど忘れるくらいになった。もちろん毎日目の洗浄はしていたし、右目ばかりに負担がかかってどうも右肩の肩こりがひどくなったのだけれど。
 週末、彼女が久しぶりに遊びに来た。目が乱視になって困っているとだけ言った。そのときは6秒間の予知がとても面白かった。ぼくは彼女の機嫌を損ねることをすべて上手く回避できた。つねに6秒前に幸せな僕たちの姿を見ることができた。6秒後ぼくはその幸せに浸った。
 ぼくらは付き合い始めたばかりだったが、彼女となら一生過ごしたいと思ったくらいだった。ぼくらはソファに並んで座っていた。左目は彼女が目をつむるのを見ていた。ぼくは右目で彼女を抱き寄せ彼女にキスをした。目をつむって長く長くキスをして、僕らはとても愛し合っているのだとわかり涙が一滴落ちた。
 そして何かは涙とともにどこかに消えた。
無料レンタルCMSサービス広がる
@CMSについてはすでに書いた。
http://atcms.jp/
まったく使用感はよい。
CMSについて何も知らないとすぐには使えないかも知れないが、要するにサイト構築をWEBブラウザですべて行うシステムで目的別に多少使用方法が違うというだけだ。CMSを利用するとしばしば特に努力せずRSSに対応するという大きな利点がある。

汎用CMS
フォーラムとダウンロードとニュースをメインとしたしばしばIT関連のユーザー会が使用するものである。独自にモジュールを追加することができ、僕はブログとストリーミング機能を追加して使用したことがある。テキスト機能に弱く、そのためブログやWikiに取って代わることが出来ないようだ。

Wiki
Wikipediaで一気に一般化したCMSである。テキストに強く、簡単な記号でページを形成することが出来るのが特徴。多彩な視覚的表現には向いていないが、WEB上に本を作るのには最適。

ブログ
ブログサービスは、大手がみなやっているのであえて独自に制作する価値があるかどうかは難しいところ。SEOやRSSなども難しい。

その他アルバム、SNSもある。こちらも独自にやる価値があるかは難しい。以上のような既成のCMSのほかに調べたら、独自仕様のCMSを提供しているところが見つかった。
この分野には大手はまったく進出してないが、ぼくの予想だとHTMLによるHP制作は時代遅れになったと見てよく、大手も参入するだろう。よほどデザインにこだわる場合だけ別だが。あとはFLASHサイトくらいか。YouTube的映像配布サイトが無料レンタル化されてもまったく不思議ではない。
これからサイトを作ろうとする人は、練習は別として直にCMS使うのが王道になると思う。アマチュアで出来ないことはないような気がする。



無料レンタルCMSサービスは続々増えているようだ。

CMS Square http://www.cmssquare.com/
汎用CMS XOOPS、Joomla!、Drupal
掲示板・フォーラム構築 phpBB2
ブログ構築 WordPress、Nucleus、Geeklog
SNS構築 OpenPNE
ウィキ構築 MediaWiki、PukiWiki



TOK2CMS
http://tok2.com/cms/
これはTOK2独自の簡易汎用CMS



Katy
http://katy.jp/
これは携帯向けの独自のCMS



RCMS
http://www.r-cms.jp/
これも独自の汎用CMSで無料サービスがある。いかにも企業サイトみたいなコンテンツを作る人向けに開発されたみたいだ。


DOTNETNUKE
http://www.tenamonya.com/tabid/240/Default.aspx
これも独自汎用CMSでターゲットは企業となっている模様



KIDD電子私書箱
http://www.kidd.jp/pobox/
自分の電子私書箱システムが持てる。そういうものをもってどうするのだという疑問もあるが、少なくとも怪しい利用方法は有名である。まあSNSの原始形である。

テーマ:HP作成 - ジャンル:コンピュータ

Tequila Sunrise - The Eagles in Farewell Tour I - Live in Melbourne

イーグルス「テキーラ・サンライズ」ライブ
この曲は古い映像残ってないね。

こっちはカクテルの方のテキーラ・サンライズ


Wikipediaによれば「オレンジを朝焼けの空、グラスの底に沈んだグレナデン・シロップを太陽に見立ててこの名前がついたとされる。」ということ。

テキーラ・サンライズがまた昇る
「さよなら」と言いながら空を横切り
朝空をゆっくり染め上げる
彼はつまらない仕事をしていた
やがてかなえる夢のために
そして日々は過ぎる

日が沈むと毎晩同じような男が街に繰り出し
女の子はあちこち駆け巡る

彼女だって似たようなもの
俺だって来るものは拒めない
やあ久しぶり
ああなんて空しい気分なんだ
友達と取引するなんて
それは終わらない

元気付けにもう一杯やるけれど
なぜだか上手い言葉が出てこない
君は押し黙るだけ

テキーラ・サンライズをもう一杯
この古ぼけた世界は同じまま
ただコマが変わるだけ

テーマ:YouTube動画 - ジャンル:音楽

テキーラ・サンライズ(小説)
 その店は落ち着いた照明が素敵で、グラスやボトルに反射して暗いダイヤモンドの洞窟の中にいるような気分に裕子をさせた。音楽も邪魔にならないように注意深く選曲されていた。その所為で大声を上げてしゃべる客もいなかった。みんな人生の奥深い秘密について打ち明け話をしているみたいにみえた。
 彼女は、テキーラ・サンライズを飲み続けた。彼女が引きずっている青春の面影みたいに。
 久しぶりに会った広志は、生まれたばかりの子供のことを話していた。裕子は子供が好きではなかったが、そのことは誰にも話していなかった。広志は、子供がどれだけかわいく、どれだけ手がかかり、どれだけ未来があるかを語り続けた。
 裕子はテキーラ・サンライズをまた注文した。新しいカクテルを顔の前にかざしながら沈み行く夕陽のことを思った。太陽は昇るべきなのに沈むことしか考えられない自分にがっかりした。
 隣の男は、大学時代から今まで何がありどんな困難を乗り切り今どんなに忙しくしているかを今度は話し始めた。裕子にもその類の話はあったが、むしろ何が出来ず、何を失い、それらが何だったかもはっきり思い出せないことにいらいらしていた。
 またテキーラ・サンライズを注文した。彼女は、今度はそこに日の出を見ようと近いながらグラスを見つめた。死人のような子供時代に別れを告げ、自分の可能性を世界一高い山から見たように錯覚した時期があった。失ったのはその錯覚だけかもしれなかった。道は、奇妙にこんがらがっていて、いつの間にか一方通行の長い道に迷い込んでしまった。もう一度高い山に登れたらと何度も思った。
 気がつくと、彼も彼女も沈黙していた。そして彼は言った。
 「とにかくこんな偶然てないよな。君がぜんぜん変わってないのですぐわかったんだよ。元気そうでよかった。告白しちゃうけど、大学のとき君のこと好きだったんだ。そのとき自分がぜんぜん冴えない奴だと思っていて、まあ勇気が出なかったんだ」と。
 じゃあ今は冴えているんだと裕子は思った。またテキーラ・サンライズを注文したがもう何倍飲んでいるのかわからなくなってしまった。
 「ねえ、広志は人生を変えられると思う?」と裕子は意地悪く聞いた。広志にはその意地悪さは伝わらなかった。
 「人間プラス思考になればどんなことだって成し遂げられるよ」と彼は言った。どっかの安っぽい新興宗教のように。彼女は嘘をつくのにやましさは感じない性質だった。そして彼に言った。
 「ねえ実を言うとわたしも広志のこと大学のとき好きだったのよ。なんで言ってくれなかったの。違う人生を歩んでいたかもしれないじゃない?」と、おもちゃの玉手箱を開けるように楽しく。
 広志は、本気にしてまんざらでもない様子だった。彼女は追い討ちをかけた。
 「ねえ、また今度会ってくれる?」と。
 広志はもちろんだとすぐに言った。
 彼女はすぐに真っ赤なワインを注文し、広志の真っ白なシャツにぶっかけた。店がざわつき、バーテンダーがタオルを持って広志のところに駆けつけた。裕子は、何も告げず、その場をさっさと立ち去った。
 別に広志のことを何だと思ったわけではなかった。彼はそうなる可能性を考慮する能力のない凡庸な人間だったというだけだった。彼女はそうする可能性があったので直ちに実行しただけだった。もう二度とこんな偶然はないだろう。
 裕子はタクシーに乗り込み、遠くのアパートまでいくように伝えた。彼女はしばらくして眠り夢を見た。
 彼女は馬に乗り、明け方世界で一番高い峠を越えようとしていた。太陽に照らされた眼下の世界は雲の下にあり、彼女にどんな道しるべも示してはいなかった。彼女は馬を降り、峠から空中へと飛んだ。ゆっくり雲海の中に滑走していくと、その中は視界が悪く、自分が上を向いているのか下を向いているのかもはっきりしなかった。厚い雲から抜け出すとすぐに地上で彼女は最初の木の枝に手をかけた。それが自分の人生だと、夢の中ではっきり理解した。

テーマ:自作小説 - ジャンル:小説・文学

Desperado - The Eagles with Linda Ronstadt 1974

イーグルス「デスペラード」(ならず者)、リンダ・ロンシュタットのボーカルとイーグルス・オリジナル・メンバー。もちろん常識の部類に属するけれどイーグルスはリンダ・ロンシュタットのバックバンドとして集まったメンバーで結成された。グレン・フライ(ピアノを弾いている)は、ジャクソン・ブラウンと同じアパートで暮していて、その縁で「テイク・イット・イージー」が書かれバンドは成功する。

テーマ:YouTube動画 - ジャンル:音楽

デスペラード(小説)
 彼女は7人の男を掛け持ちし、二人は恋人であり、一人は不倫であり、三人はろくでなしで一人はプラトニックな形而上学的恋愛をしていた。彼女がどのようにスケジュールを組み、誰とセックスししなかったのかは僕にはよくわからない。僕はその中の一人であった。僕は彼女がビーナスのように好きで、身も心も捧げたかったが、彼女はそのようには相手にしてくれなかった。ぼくはぼくで、パート・タイムの女の子を作っては、ゴミ箱に入れた。退屈紛れに付き合った女がもっと退屈だというのは、僕に倫理的動揺を与えた。身体が目的なのとしばしば言われたが、身体以外の何をお前は持っているのだと言いたかった。もちろんあえて人を傷つけてトラブルを増やすのは賢いことだとは思えなかったので、聞こえない振りをした。
 彼女は言った。
 自分が、ある種のカオスにいることはわかっていると。けれど、彼女は好きになった以上それを上手く避ける方法を知らないと。彼女は、知性的でクールで、もちろんきれいだったがそれを強調することはなかった。彼女は、女性雑誌から飛び出してきたみたいな女を、拳銃を腰にぶら下げて通りを歩くならず者のように思えるといった。彼女は古い映画ばかりやる映画専門チャンネルが死ぬほど好きなのだ。そして言ったその拳銃はその女たちが使うには重すぎ、何も打ち抜くことができないのだ。つまり本物が腰にあるということを見せることが重要なだけなのだといって、皮肉な笑みを見せた。
 彼女に言い寄る男はそんなに多くはなかった。彼女の言うとおり彼女はどちらかというと普通地味な女にしか見えなかったのだ。そして普通男の目を見ることはなく、どこかある一定のポイントを見つめておしゃべりをした。「そうなんだ」というような無知性まるだしのことばは使わなかった。彼女もそのように適当に、くだらない話にけりをつけたかっただろうが、彼女はおしゃべりゲームでジョーカーを引くのは嫌だった。彼女は、その代わりしばらく間を置いて、いつか見た映画の話を延々とすることが多かった。彼女は細部まで鮮明に覚えていたので、センスのない男は口を挟む余地がなくなったもだった。その間に多くの男が酔いつぶれ彼女は立ち去った。
 ぼくは、彼女の恋人の一人であった友人から彼女を奪ったのだが、そいつは毎日クリーニングされた違うシャツを着るようなやつで、同じシャツに二度手を通すことは、世界の終わりの到来だと信じていたみたいだった。そいつが彼女を連れてぼくと会うようになったとき、もちろん彼女にすぐに惚れた。友人は、いつもビジネスチャンスについて話し、もうすべての成功のグランド・デザインは出来上がっているようだった。彼女はそのグランドデザインの所定の位置にすでに位置づけられていた。あるバーで友人を挟み話しているときもそんな風だった。友人がトイレに立ったとき、ぼくは今死にそうな気持ちであり、外で空気が吸いたいと彼女に伝えると、彼女も同意した。ぼくらは友人を置き去りにし、店を飛び出し、子供のように代々木公園まで一緒に手をつないで走った。
 代々木公園の夜はカップルだらけでぼくらもカップルになった。彼女は言った。
 わたしはひどい女ではないし、馬鹿でもない。違う男と翌日同じようにセックスするのはいたたまれないものであると。プロレスラーじゃないのだと。彼女は、なにもだれかれ構わず付き合ってはいないと言った。男はほとんど同じで、最低の生き物だと思っているといった。彼らには心がなく、砂漠のガラガラヘビみたいな卑怯者だといった。彼女は実例を聞きたいかと僕に尋ねたが、その代わりに彼女にガラガラヘビみたいに絡みついた。
 彼女はぼくがキスしようとするのを避けて続けた。
 世界はナスカの砂漠で、道徳や正しさについて確かに線が引かれてはいるが、それは上空から眺めない限り、線だとはわからないのだと。自分はいったいどこにいるのかよくわからないから、ガラガラヘビに身を任せるのだと。
 もし、わたしが砂漠のよい旅人で、太陽と月と星の位置で自分が旅することができるようになるなら、きっとこんなカオスから抜け出せるだろうと言った。けれどぶ厚い雲に覆われ風雨にさらされているとき、わたしたちは自分がどこにいるのかどうやって知るればいいのだろうと、絶望的な声を出した。
 ぼくはパケージツアーで砂漠にドライブしに来て本物のならず者に遭遇してしまったような気がした。
 彼女は気づいていなかった。彼女自信が太陽であり月であり星であるかもしれないということを。ぼくは彼女に絡みつくことをやめ、彼女のひどく取り留めのない話をずっと聞いた。ぼくは彼女に恋をすることはやめなかった。ただし結局パッケージツアーなんて幻のゴンドラであることに気づき、彼女を自分の太陽とし月とし星としたいと思った。
 彼女の相変わらずの男性遍歴には心を痛めたが、ずっとぼくと彼女は砂漠の太陽と月と星について語り合う中でいるままだ。頼むから昨日誰と寝たかについては話さないでくれと頼んだが、それも彼女の心の気象の重要な要素であって、彼女は低気圧のは一途のように昨日の夜のことを話した。
 本当に地上絵はあるのだろうか。それはぼくらがあってほしいと願っているだけではないだろうか。ぼくらは砂漠を旅する。もっと太陽と月と星のことをしるまで、ならず者のようにさまよう。そうだいつかきっと、いつかきっと彼女と銀行強盗に入るのだ。

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フィギュアー世界選手権、俺も泣いただよ
フィギュアースケート選手権の瞬間最高視聴率は安藤選手のフリーの時の50.8%だったそうだ。
MSNでその画像ギャラリーをやっているので、頂戴しておきたいものである(右クリックで画像に名前を付けて保存)。
http://sports.jp.msn.com/gallery/home.aspx/galleryid=18/
ほとんどの報道系の番組でもおやじどもが泣いた泣いたといっておったが俺も泣いた。あのただならぬ緊張感はすごいよな。
ううう〜

Modern Times


All You Need Is Love - The Beales


It's easy! Love is all you need.

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オール・ニード・イズ・ラブ(小説)
 東京タワーは、ライトアップされていた。
 最初に来たのは、たぶん、中学生のときだと思うけれど、違うかもしれない。大学に入学してまた来た。東京はひどく人が多く夏休み中にノイローゼになった。違う理由かもしれない。その理由を考えることが苦痛だった。しばらくアパートに一人閉じこもっていた。まだ複雑な問題を相談できる気楽な友達がいなかった。地元の友達に電話したりしたが、なんか東京がどれだけ楽しいかを説明しなくてはならずそれも苦痛になった。東京はどれだけ楽しいかと思い、とりあえず東京タワーに行った。施設内は安っぽい観光地でしかなかった。そんなものなら地元にもあった。東京タワーから展望する街は果てしなく広がり、本当にきらきら楽しそうだった。東京の街は、印象派の絵のように遠くから眺めなければならない。わたしはエレベータを使わず階段で降りた。途中でアベックがいちゃついていたが、無視して通り過ぎた。下から東京タワーを見上げるとそこには青空があった。一瞬時間が停止した。
 わたしは目まいがして後ろによろけて倒れた。わたしはそのまま落ち着くのを待って、ゆっくり深呼吸をした。心臓の鼓動がものすごく大きく響いた。太陽はじりじりとわたしを照らし、額から汗が噴出し始めた。汗をぬぐい、頭の後ろに腕を回して地球と一緒に回転しようと思った。わたしは真っ暗な宇宙の中で地球と一緒に回転していた。そして地球とわたしは、灼熱の太陽の周りをゆっくり回っているのだ。とても寂しく感じたけれど、宇宙遊泳中に母船から命綱の切れた宇宙飛行士に比べればそうでもなかった。彼は真っ暗な真空の中にとても速いスピードで放り出され、すぐにただの点になった。
 わたしは結局、その夏毎週東京タワーに来て宇宙について考えた。いかにもノイローゼだなあと思いながら。けれど次第に宇宙飛行士のことは忘れるようになった。
 わたしは人を必要としていると思った。このままでは太陽系の軌道を漂うチリでしかない。
 携帯で相手を探した。すぐに相手は見つかった。ほんの少しの時間で人と接するのは十分だったからちょうどよかった。けれどそういう人はしばしばわたしの神経を逆なでするような言葉を吐いた。それは痛手であった。もういいやと思った最後の人がこんな手段はやめるようにわたしに忠告した。親切な人だった。その人は会員制の秘密クラブを紹介してくれた。わたしなら人気出るよと教えてくれた。その人は会員だが高すぎてあまり使えないのだといった。
 わたしは、転がる方に転がって行った。それは太陽系のチリとしてはとても理にかなったことのように思えた。そのクラブの人はみんな誰もが紳士的だった。少しだけ話をすることができ、その話はわたしにとってある種の精神分析だった。そうしてわたしの症状は少しずつ改善されていった。けれどたくさんの人といるのは困難だった。大学は、脂汗をかきながら通いまじめに勉強した。学生はみな子供みたいだった。
 そして夜になると携帯の着メロが鳴る。精神分析の時間だった。たいていそれは東京タワーの近くホテルだった。男の人たちはみな愛を必要としていた。わたしはそれに近いものを提供できた。わたしも愛を必要としているのだろうか。それを考えると頭痛がした。
 わたしは自分の存在を確かめに東京タワーを眺めに行く。
 よしまだ一人で生きていける。
 わたしは考える宇宙のチリにしか過ぎないと思うと、いつも少し救われた気持ちになる。

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Sympathy - Rolling Stones 1969 at Altamont Speedway

ローリング・ストーンズ「悪魔を哀れむ歌」1969、オルタモント・スピードウェイと死亡者を出したリンチシーン。
以下はWikipedia日本語版からの引用
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恐らくヘルズ・エンジェルス史上最悪の出来事は1969年のオルタモント事件であると思われる。同事件の一部は1970年の映画『ギミー・シェルター』[1]に記録される。カリフォルニア州オルタモント・スピードウェイで行われたローリング・ストーンズ主催による、ジェファーソン・エアプレインらが出演したフリー・コンサートで、エンジェルスは群衆整理として500ドル相当のビールを報酬として雇われた。ストーンズが「アンダー・マイ・サム」を演奏しているとき(しばしば「悪魔を哀れむ歌」演奏中の出来事とされるが誤りである。)、エンジェルスのメンバー、アラン・パサーロによって黒人青年のメレディス・ハンターが殺害された。パサーロはその後正当防衛として釈放された。
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ブログ整理しました
リンクの外れたYouTube映像可能な限り削除しました。PV系はほぼ確実に削除されるね。テレビ映像は削除されにくいみたいだ。

哲学のカテゴリー廃止しました。
フォン・ウリクト「論理分析哲学」
ヴィトゲンシュタイン「論理哲学論考」
の二つの記事も削除しました。
これは、睡眠にひどい問題が生じ真剣に本が読めなくなってきてたためです。そのように間欠泉のようにしか本が読めないのは昔からのことなのですごすごとひきさがります。

そういう時は空しくギターを弾いているくらいしかすることがないのですが、デレク・トラックスに刺激されて真剣にスライドギターが面白く弾けるようになり飽きません。レギュラーチューニングでメロディを全部弾いて妙な音を出さないという技術を練習してます。ははは。

それと、ちょっと目先を変えて、アドビ・イラストレータを使って壁紙を作る、というテーマを考え出しました。今はデッサンの復習しています。高校時代美大の予備校で習ったのでまったくの素人ということはありません。イラストレータも一応扱えますが、作品数はごくごく少ないです。それに前のPCとともに消滅したし。まあ期待しないで。

そのため女性の顔の高画質の画像を探したのだけれどこれが見つからない。つまり美人のだけれど。結局化粧品メーカーの壁紙が一番よかった。

もともとはデジカメでもやってお茶を濁すかなと考えたけれど、ぼくには写真の才能がない。一般的才能のかけらもない。あるとき適当にシャッターボタンを押しました以上のものが取れない。それにデジカメを持っていないので、買わなきゃならない。そのため手元にあるもので間に合わせようというのが壁紙の趣旨です。
ロンサム・スージー(小説)
 ひとりぽっちのスージーの前にとうとう悪魔が現れた。
 悪魔は、カルティエのブラックスーツに、代々伝わるシルクの黒いマントを身にまとっていた。いまどき黒いマントなんか羽織っているのは悪魔しかいない。それくらいスージーにもすぐわかった。
 「いい天気なのに浮かない顔しているね」と悪魔はスージーにい言った。
 スージーはいつも浮かない顔をしていたが、今浮かない顔をしているのは悪魔なんかが現れたためだった。悪魔はもっと頭がよくて底意地の悪い奴だと思っていたので、スージーはさらにがっかりして浮かない顔はもっと沈んだものになった。
 「いい天気だとなぜ明るくてうきうきした顔しなくちゃいけないの?」とスージーは底意地の悪さを示した。
 悪魔は、スージーが「悪魔を哀れむ歌」のコーラスを歌っていたので、ちょっと立ち寄っただけだった。
 神も人気がないが、悪魔なんかに気にかける奴はひどく低脳な田舎ものの子供だけだった。かつて人間の世界がひどく不便だった頃、世界のバランスをとるために彼がする仕事はたくさんあった。恐怖が、良心には必要だったのだ。今では良心は必要なくクレジット・カードがあればよかった。暗証番号を忘れない程度の知性があれば人間たちは快適に暮せた。
 悪魔はスージーに言った。
 「ねえ、さっきの歌うたってよ」と。
 「コーラスしか知らないの。それがぐるぐる回っているの。誰もわたしなんかに気にかけないから、気に入っているのよ」と答え言った。
 「ねえわたしの名前を当てて?」と。
 「ああ、初対面だからまず僕から名乗らなければね。ぼくはマイケルだ。君は」と悪魔は言った。
 「スージーだけど、それが何か?」と彼女は悪魔の顔を見ずに言った。
 「ちょっと聞いてもいいかい?」と悪魔は言った。
 「わたしは女26歳独身彼氏はいないし今はそのつもりもない。好きな芸能人はロビン・ウィリアムズ。生まれたのはサウスカロライナ。星座は天秤座。テレビは見ない。教会には10歳のときから行っていない。仕事はマック・ジョブ。好きなことは一人でいること。それとパキシルを常用中ってくらいでいい。つまり人が関心を持つような人間じゃないの。あなたが悪魔で、わたしの身に何が起こっても心を痛めないわ。マイケル。残念ね。これでいい?」と彼女はパソコンで懸賞サイトに入力するように淡々と言った。
 「OK、ぼくの出番が少ないってことはわかったよ。単刀直入に聞くけれど、君は何か怖いことあるのかい」と悪魔はなるべく彼女の機嫌を損ねないように言った。
 「何もかも怖いわよ。私以外の人はみな秘密組織に入っていてわたしを台無しにしようとたくらんでいるのよ。昨日も、男を一人撃ち殺したわ」というと、スージーは悪魔の心臓めがけて拳銃を発射した。
 スージーは、倒れた悪魔の足を引きずろうとしたが、悪魔はちょっと気を失っただけだった。しかしカルティエのスーツには大きな穴が開いてしまい台無しになってしまった。
 それよりも悪魔はハートを打ち抜かれ、スージーに恋をした。そういうことが起こるとは聞いたことがなかったが、悪魔は運命を変える力までは与えられていなかった。
 悪魔は正直にすべてを告白し、スージーと一緒に暮すようになった。たまにスージーが人を撃ち殺すことはあったが、スージーが人生を全うするまで二人はおおむね幸せに暮したとさ。
 おしまい。

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Jo Jo & Lido Shuffle - Boz Scaggs

ボズ・スキャッグス「ジョジョ」ライブ
「シルク・ディグリーズ」の大化けで、なんかロックの裏切り者扱いされてAOL(プロバイダーではない)の典型扱いされたボズ・スキャッグス。甘いバラード「ウィア・オール・アローン」のヒットが音楽評論家には許せなかったのかもしれない。「シルク・デグリーズ」を冷静に聞けばわかるのだが、あれはフュージョン色を入れた白人によるソウル・ミュージックだし、ものすごくはっきりロックしている曲も多い。ギターだってオーバードライブかかっている。ボズ・スキャッグスは、「シルク・ディグリーズ」の前にデュアン・オールマンが全面的にギターに入った泥臭いR&Bのアルバムを出している。またその後ブルース色の強いアルバムも出している。ボズ・スキャッグスがエルビス・プレスリーみたいな無自覚な黒人音楽のパクリをやったり、演歌歌手みたいに大げさなバラードを売り物にすることは無かった。まるでモータウンのような音楽を白人がやるとは誰も考えなかっただけだ。そのため適当な言葉が無いのでAOLなどという馬鹿げた名称を付けて安心したかっただけである。

次は近年のブルース色の強い「リド・シャッフル」
Lido Shuffle - Boz Scaggs

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ワン・ワールド(小説)
 ぼくはその町に到着し、ホテルを探さなければならなかった。最初に見つけたバーに立ち寄った。店内はパッヘルベルのカノンが流れており、人々はとても静かに飲んでいた。ものすごく健康的なバーだった。僕に目をやる人もいたが、映画のエキストラみたいに無視された。カウンターの席に座り、ビールを頼んだ。バーテンダーは言った。
 「どこから来てどこへ行くんだい」と。
 「いや、しばらくここにいたいんだ」と答えた。
 「通りすがりってわけじゃ無いんだね?」と彼は尋ねた。
 「ここは通りすがりが多いのかい?」と僕は尋ね返した。
 彼は言うまでもないという目つきをしたまま黙った。
 「ホテルを教えてくれないかい?」とぼくは尋ねた。
 「君は金を無駄に使うのが好きなほうかい?それならホテル・ワン・ワールドへ行きな。そこしかないが、ものすごくゴージャスで夢見たいな一日を送ることができるよ」と彼は口の端をひくひくさせながら言った。
 「そんなリッチなホテルは泊まれないし、泊まるつもりもない」と僕は言った。
 「君は上客じゃないってわけだ。この町の人間はあのホテルに泊まって法外な金を払ってマリファナを吸いに来る奴らの落とす金で成り立っているんだよ。君みたいのが一番困るな。言っておくけど住民はマリファナ禁止だからね。へんな期待しないでくれよ。まあしょうがないから、今夜は俺のアパートに来いよ」と親しげに言った。ぼくは別にマリファナをに関してはどうでもよかった。あまり選択の余地もなさそうなので、彼の申し出を受けることにした。
 
 店が閉まるまで外を散歩した。外は温かな風が吹き、月も眠気に誘われたみたいな色をして夜空に浮かんでいた。
 ホテル・ワン・ワールドが何物かはすぐにわかった。その建物は町の中心にバベルの塔を模して建てられた非現実的な高層ビルだった。かつてはわれわれはたった一つの言語を話したが、その塔の所為で非常に多くの問題が起こることになったのだということだと思った。それ以外の建物はせいぜい二階建てで質素なものばかりだった。道はきれいだったが、通り過ぎる人はさまざま格好をしており、同じくらい幸せそうだったり、憂鬱そうだったりした。

 閉店時間にバーへ戻った。バーは閉まっており、ドアを蹴っ飛ばそうと思ったが、そういうのは新参者がすべきではないよなと思いやめた。ぼくはさっき通った公園に向かった。別に公園に浮浪者はいなかった。幸せな町なんだと思った。
 公園には小さな屋根付のステージがあった。雨は降りそうになかったが、一応屋根はあったほうがいいと思いそこで夜明かしすることにした。ぼくはリュックサックから寝袋を出し、パジャマに着替えてその中に入った。ぼくはどんなハードな状況でもパジャマがないと眠れないたちだったのだ。

 朝、人の声で起こされた。
 「お前どこで寝ているんだ!」と。
 寝ぼけ眼でいると、その男は僕を蹴っ飛ばした。
 僕は飛び起き、寝袋をでて着替えている間にどんどん人が増えた。ステージには、どんどん楽器や音響装置が運び込まれていった。そこに昨日のバーの男が来た。
 「やあ、お前がどうしていたんだか心配したよ。客がいなくなっちゃったから早々と閉めたんだ。お前日本人だろ。日本人は時間に正確だっていうが、日本以外はそうじゃないんだよ。まあ元気でよかった。どこに泊まったんだい」と彼はまくし立てるようにいった。ぼくはそのステージで寝たことを伝えた。
 「なかなかファンキーな奴だなお前。俺はボブっていうんだ。お前は?」と彼は尋ねたので、ミノルだと言った。
 「ああ、カメラで有名な名前だな。覚えやすいよ」と彼はうれしそうに言った。別にそれならTOYOTAの方がよかった。ぼくは結局その日のコンサートの準備を手伝わされることになった。大方セッティングが終わった頃に、ぼくはイタズラにドラムスを叩いた。すると、そのままジャムセッションが始まってしまった。なんの曲をやっているのかさっぱりわからなかった。適当にリズムをレゲーに変えてみるとみんな声をそろえて歌いだした。
 ワン・ラーブ
 ワン・ハート
 レッツ・ゲット・トギャザー・アンド
 フィール・オール・ライト

 そう、気分は最高だった。
 愛はひとつ、心はひとつ、みんなひとつになれば最高さ。

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One World - Bob Marley

ボブ・マーレイ「ワン・ワールド」

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リトル・ウィング(小説)
 みどりは決して無能でも不遇でもなかった。どちらかといえば美人ですらあった。
 希望がすべてかなうことも無かったが、耐え難い絶望に陥ることも無かった。誰もにできるだけ優しくありたいと思ったし、誰もがおおよそ親切に接してくれた。
 みどりは、自分の人生がディズニーランドのようであればいいと思うほど幼稚ではなかった。けれど、安全なハイキング・コースを歩んでいるのだと思えた。確かに坂道は続き登るのは辛くあるくのをやめたいと思うこともあったが、それはハイキングコースで人波についていけば必ず展望は開けた。ただそれだけだった。彼女は景色に感激した。足元の谷や遠くのセザンヌのような山々に見とれた。彼女の周りには、同じように景色を眺める人もいた。ほとんどの人は一瞥をくれると、それに背を向けた。弁当を広げ缶ビールを飲み大声ではしゃぐ一団もいた。彼女は自分が間違っているように思えた。そして誰もがするように、ハイキング・コースに人生の価値は無いと言い聞かせた。

 ある夜、彼女の寝室の窓を突き破って大きな音とともに誰かが飛び込んできた。
 彼女は、一瞬のうちに恐怖のとりこになった。わたしは犯され殺されどこかに捨てられると思った。犯されるのだけならそれだけにして欲しいとさえ思った。犯されるのは想像できる恐怖だったが、殺されるのとか、誰も知らないところに自分の死体が放置されていることとかの恐怖は想像できなかったので、奈落の底に突き落とされる位こわくなり、震えが泊まらなくなった。
 今日は家族はいなかった。正月で父親の実家へ泊りがけで出かけていたのだ。彼女だけは受験の追い込みで行かなかった。
 それは、みどりのベッドの上で頭を抱えていた。
 「いてぇ〜」と痛そうに言った。そいつはガラスの破片で血を流していた。大出血というほどでもなかった。彼女はいつもどおり親切にしようとは思わなかった。体が動かなかったのだ。
 「君は、僕を呼んだだろ」とその男は片言の日本語で言った。彼はスティングだった。
 彼女はスティングのCDをかけながら勉強していた。呼んだのかもしれないし、呼ばなかったのかもしれない。スティングの目を見つめたら恐怖の金縛りは瞬時に解けた。
 彼女は、スティングにサインをもらおうと思ったが、そういうことはスティングはプライベートでは嫌いだろうなと思った。彼女はスティングよりひどい片言の英語で話を始めた。
 初めに聞いたのはスティングはサンタクロースを信じるかということだった。スティングは言った。
 「僕と同じだけサンタクロースはいる」と。
 言いたいことはわかったような気がした。
 みどりは一晩中思いついて言葉にできることをスティングに尋ねた。話を聴けば聞くほど世界は不思議になり、世界はどんどん広がった。
 朝日とともにスティングは美しい霧になって消えた。
 
 それは彼女のファンタジーであり、実際には彼女は発作的に飛び降り自殺を試みたのだった。彼女は非常に幸運にもかすり傷を負っただけだった。
 それは本当はスティングが彼女に小さな翼を付けてくれたからだった。

 彼女は数学科に進学し、奨学金を得てオックスフォード大学で脳科学を数学理論で説明する脳の不確定性原理の理論を確立し、数学のフィールズ賞のほか、すべてのノーベル賞を同時受賞した。なぜならすべての人間の営みにある限界を明確に与えたのだら。
 彼女はそれほど意欲があったわけではなかった。ただイギリスにいけるという話を聞いたとき、スティングに会えると思いハイキング・コースから外れたのだ。

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Little Wing - Sting in Tronto 1988

スティング「ナッシング・ライク・ザ・サン」時代のジミヘンの「リトル・ウィング」。ケニー・カークランドやブランフォード・マルサリスが在籍したスーパーバンドである。ギル・エバンスとスティングが競演した「リトル・ウィング」もあるがそれは埋め込みができないので、YoTubeで直接見たほしい。

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Are you going to Scarborough Fair - Simon and Garfunkel

サイモンとガーファンクルの「スカボロフェア」を映画「卒業」のシーンを編集した映像に流したもの。映画は1967年ダスティン・ホフマン主演。結婚式の最中に花嫁を奪いに来るシーンしか覚えていないともいえる。僕が見たのはずっとずっと後の話である。
映画のサウンドトラックは全部サイモンとガーファンクルらしい。「サウンド・オブ・サイレンス」(Sound of Silence)と「ミセス・ロビンソン」(Mrs.Robinson;主人公を誘惑する女の名前)がある。
サウンド・オブ・サイレンス(古いライブ映像)

ミセス・ロビンソン(最近のものだね)

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